老後の住まい

  

1 ドイツでの老後をどのように暮そうか…。

 

そう考えるとき、思い浮かぶのが、今日本でもドイツでも注目されている,「仲間を作ること」です。

なるべく長く,自分の城、自分らしい生活を守りながら、かつ、なるべく安心して暮せるように、日本でも自分の家を共同生活の場に提供したり、地域の人達が共に過ごす時間を持てるような場所を作ったり、介護が必要な人達とその人達を看る家族が、共に憩えるような場を作ったり、色々な形の助け合いの形ができつつあります。

DeJaK-友の会では、ドイツに住む私たちが、先々お互いに助け合いながら、かつ老後に顕著になる言葉や食事の問題をなるべく最小に押さえ、ドイツ人の家族や友達、日本人の友達との生活・コンタクトを大切にしてゆく方法を、共に考えて行きたいと願っています。

たとえばご自分の住居を他の人にも住んでもらうようにしようか、誰か若い人に部屋を提供しながら、買い物等を手伝ってもらおうかとお考えの方、また、将来に備えて、日本語を話す家事手伝いの人を捜したり、共に助け合って行ける仲間、将来共同で住む仲間を作りたいとお考えの方、ぜひDeJaK-友の会にご連絡ください。

今すぐに実現できるような簡単なことではありませんが、必要な情報を集め、どうしたら老後の生活設計をより良い方向に向けていけるかを話し合い、仲間を作りながら可能性を探っていきましょう。

DeJaK-友の会では、ベルリン、ミュンヘン、バイエルン南部、カールスルーエ、デュッセルドルフ、ハイデルベルグ、ボフム、フランクフルト等の都市とその周辺の会員と法人を中心に、お互いに知り合い、仲間を作って行く活動を始めています。他の都市での活動を始めたい方、活動の方法や情報を共有したい方,既にある地方のグループに参加したい方、どうぞご連絡ください。

 

 

2 高齢者用住宅/多世代用住宅--初めからバリアフリーに

 

高齢者に適した住宅、というテーマで会では情報収集、住宅訪問をしてきていますが、今回は4月2日に、高齢になっても住み続けることを念頭において設計された集合住宅プロジェクトQBUSを見学してきました。ここにはキッチン付きの集会室、広大!と言いたくなるような地下総合自転車置き場から、ドラムなどの楽器を練習するための部屋、子どもたちの集まる部屋、洗濯室、お客さま用の共用の宿泊室、エレベーターなどが揃い、サウナも計画中とのこと。太陽エネルギーを利用し、環境に優しい集合住宅です。芝生に囲まれた遊び場など、細かく計画されたプロジェクトであることが感じられました。

このプロジェクトの広報を担当するBilzさん(30代半ば)のお話では、「自分は子育てが終わったら、さて、どうしようとか,高齢になって一人淋しく自分の家に座っているなんて、絶対に嫌」と、高齢時のことを考えてプロジェクトに参加した、とのことでした。子どもも大人も、一人きりで孤立することがない集合住宅という夢が叶いつつある、ということでした。高齢時に孤立しないためには、自分たちも積極的に社会参加、そして、それに見合う居住環境を求めて行かなくてはいけない、ということを、再認識する見学でした。「高齢時に孤立しないための住居」というテーマに興味がある方、ぜひ会までご連絡ください。

 

 

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その他、老後の住まいについて、当会がニュースダイジェストのコラムに書いています。

ぜひ、ご覧下さい。

 

http://www.newsdigest.de/newsde/column/after-retirement/5832-973.html

及び

http://www.newsdigest.de/newsde/column/after-retirement/5901-975.html

からどうぞ。